今から500年以上前の、室町時代より継承され続けて来たとされる信濃国分寺の蘇民将来信仰は、全国各地に伝承される蘇民将来信仰の中で、京都の八坂神社などの事例とともに代表的な事例とされています。
頒布される蘇民将来符は、民俗学的にも貴重で地域的特色も豊かであり、平成12年12月には「上田市八日堂の蘇民将来符頒布習俗」が「国選択無形民俗文化財」に認定され、全国に誇れる無形民俗文化財とされています
蘇民将来信仰について (八坂神社HPより) 八坂神社に祀られている御祭神の素戔鳴尊の逸話にこのようなお話があります。素戔鳴尊が高天原から南海地方に降りられた時、道中日が暮れて宿を請うことになりました。途中に蘇民将来と巨旦将来の兄弟の家があり、巨旦は富者であったが宿を断り、蘇民は貧者であったが喜んで宿を提供しました。そして歳月がたち、再びその地を訪れた素戔鳴尊は蘇民将来にそのことを感謝し、『後世、疫病が発生した時、あなたの子孫たちは《蘇民将来の子孫である》といって茅(かや)で作った小さな輪を腰に付けなさい。きっとそれから逃れ得ることでしょう』と伝えています。 いつしか巨旦将来の子孫は絶え、蘇民将来の子孫はいつまでも栄えているといわれます。 この『蘇民将来子孫也』は、ふりかかる災厄から御祭神素戔鳴尊にお護り頂く言葉として現在に伝わっています。 そのような素戔鳴尊の逸話に習い、厄除け、病気除けの願いを込めて祇園祭は行われるのです。 |
コメント
むろぴいさんへ
私も蘇民将来を知ったのは上田に行ってからです。
伊勢・京都・上田が信仰では有名らしいです。
そういえば、上田市内の飲み屋さんでいつも見かけましたね。御利益がありそうです。^^
投稿: おーちゃん | 2005年11月29日 (火) 20時44分
こんばんは。
「蘇民将来符」ははじめて知りました。写真を拝見しましたが、福福しい絵柄ですね。
とてもいい感じがしました(^^)
投稿: むろぴい | 2005年11月29日 (火) 01時14分